麻雀の打牌選択を全てシステム化!その4つのメリットとは??

 

 『麻雀は毎回毎回打牌選択を考えるより、システム化する方が打ち方のブレがなくなって強くなる』ということを聞いたことがないでしょうか。私は麻雀を始めて2年目くらいにオバカミーコという麻雀漫画を読んだ時に知りました。

最初にオバカミーコを読んだ時は「へぇ、そうなんだ」くらいにしか考えずに実践しませんでしたが、麻雀格闘倶楽部で成績に伸び悩んだ時期に初めて実践したところ効果を発揮しました。

麻雀は全く同じ状況に遭遇することはないと言われてはいますが、似たような場面に遭遇することは多々あります。そのような中で打牌選択をシステム化することのメリットは大きく4つあります。

打ち方のブレがなくなり打牌選択に一貫性を保てる

対局で考える場面が減ることで場の状況把握や他家の捨牌読みに注力できる等視野が広がる

成績が伸び悩んだ際に変更を加えることで成績アップに繋がる

麻雀をやらない時期が長くなってもすぐに感覚を取り戻せる

それぞれ順番に解説していきます。

①打ち方のブレがなくなり打牌選択に一貫性を保てる

 まず1についてですが、打牌選択に一貫性を保つことで似たような状況下で最適な打牌をミスなくできるようになり、結果として麻雀が強くなります。

例えば私は【ピンフのみはダマ、ドラ1又はタンヤオ等で出上がり3900になるならリーチ】、【愚形リーチは5200以上】ということをシステム化してます。そうすることで判断の基準がブレず対局ごとに最適な打牌選択ができています。

仲間うちで卓を囲む場合やフリー麻雀では長く打ってると打ち方が読まれることがあります。その場合は例外としてフェイントの意味合いを兼ねて敢えてシステム化したこととは違った打ち方をすることも必要になります。

ネット麻雀では先ほどの打ち方を変えませんが、フリーや仲間うちで打つ時に毎回同じように打っていると「こいつのリーチは打点が高い」とリーチが警戒されます。そんな時に時々違ったリーチをすることで相手を欺くことができます。

ですが、基本的にはこうした状況ではこう打つと決めておく方が成績は安定するということを是非覚えておいてください。

②対局で考える場面が減ることで、場の状況把握や他家の捨牌読みに注力できる等視野が広がる

 2について、麻雀は対局中に頭を使う場面が多いためできるだけ考える負荷を減らすことが大切になります。

ただでさえ複雑な手牌で牌効率を考えながら何を切るべきか迷う場面で、テンパイしたらリーチかダマか、鳴くか鳴かないか、他家の進み具合はどうかとあれこれ考えていては脳の負担が大きくミスしやすくなります。

対局全体でも重要な場面で集中力を維持しにくくなります。システム化することでこう来たらこう打つと瞬時に判断でき、その分他のことに注力できるので視野が広がります。

③成績が伸び悩んだ際に変更を加えることで成績アップに繋がる

 3については打牌選択をシステム化する一番のメリットだと感じています。麻雀の成績が伸び悩んだ際、何がいけないのか、そもそも麻雀が弱いだけなのか、単純にツキがないことによる短期的な不調なのかは分かりづらいものですがシステム化することで不調の原因を探りやすくなります。

例えば、【愚形リーチは5200以上】と決めていて、最近上がり率が低く成績が伸び悩んでいるとします。

その場合に【愚形リーチは5200以上】について考え直し、「愚形でも序盤の6巡目以内は打点関係なくリーチした方がいいかな」、「他家の進み具合や点数状況によっては中盤の7巡目以降でも先制できるならリーチした方がいいかも」といった具合に打ち方を修正できます。

この修正が正解がどうかはその後の成績を見ないと判断できませんが不調を脱出する糸口にはなります。

 ちなみに麻雀上達には戦術本を読むことが大切ですが、戦術本を読んでその効果が結果として現れるには3ヶ月くらいかかります。

新しい知識を得て、それを自分の感覚として取り入れるにはインプットとアウトプットの繰り返しが必要になるからです。数学の公式を覚えてから問題をすらすら解けるようになるまでには演習が欠かせないのと同じ感覚です。

一方で、システム化の見直しは元々自分が決めていたことに修正を加えるだけなのですぐに効果が出ます。

戦術本を読むことを否定しているのではなく、戦術本は長期的に強くなるために必要不可欠、システム化の見直しは短期的な起動修正に必要不可欠、どちらもメリットがあり重要ということです。勿論、システム化の修正も日々繰り返し行うことで長期的な雀力アップに繋がります。

④麻雀をやらない時期が長くなってもすぐに感覚を取り戻せる

 最後に4について、皆さんは1年のうちどれくらい麻雀を打っていますでしょうか?プロ雀士や雀荘スタッフの方など麻雀を仕事にしている方は別として、半年も打ってない方が多いのではないかと思っています。

単純に麻雀に飽きる時期もあれば、仕事が忙しかったり、家族や恋人との時間を大事にしたり、他の遊びや趣味にハマることなど様々だと思います。

私も趣味が麻雀と謳いながら1日1体局以上プレイするのは4ヶ月〜5ヶ月くらいで日数に換算すると100日〜120日くらいでしょうか。勿論ハマっている時は1日に何体局も打つので対局数で換算すると120は超えます。

麻雀を打たない日々が続くと当然ですが感覚が鈍ります。せっかく一時期麻雀が強くなっても数年のブランクが空いてしまっては感覚を取り戻すのに時間がかかり、全盛期より強くなるのに更に時間がかかります。

打牌選択をシステム化しておけばブランクが空いても「押し引きの基準はこうだったな」、「リーチへの守りで意識するのはこれだったな」と全盛期の感覚をすぐに取り戻すことができます。

打牌選択のシステム化は麻雀を生涯続けていく上で必要不可欠とも言えます。なので感覚に頼らずにシステム化することで、継続的な雀力の向上を図っていただければと思います。


 最後に私がシステム化していることの一覧を記載するので参考にしていただければと思います。何を意味しているのか分からない部分もあるかと思うのでその部分は飛ばしてください笑

<システム化事項/2021.1>
[押し引き]
・安牌が尽きたら筋>壁>色の順で切る
 ※ターツ落としがあるかは必ずチェック
・先制リーチを受けたら…
 1シャンテンから押すのは満貫以上、2シャンテンから押すのは跳満以上。
 ※但し安牌0か1なら自分の都合で攻める
・2件リーチ、ドラポンや染め手の高得点鳴きテンパイに対し、
 イーシャンテン、テンパイからベタ降りするのは残り6順になってから

[攻め(リーチ)]
・ダマで満貫確定はリーチしない
・5,200のダマか満貫のリーチかの選択は愚形ならダマ、両面ならばリーチ
 ※但し以下の4パターンに該当する場合は例外
 ①有効牌5枚以下の時
 ②終盤(13巡目以降)
 ③他家のリーチ、ドラポン、染め手をかわして上がり優先とすべき時
 ④南場のトップ目、東場の2着と1万点差以上あるトップ目
・平和ドラ1、平和タンヤオはリーチして
 ツモって1326を狙う(平和のみはリーチ✕)
 ※リーチ者の現物、亜両面、枚数少ない時は例外
・愚型リーチは5200以上
 ※有効牌2枚でも同じ、1枚ならダマ

 ※但し以下の3パターンに該当する場合は例外で1,300や2,600の愚形リーチも打つ
 ①6巡目以内
 ②7巡目以降10巡目以内で且つ両面変化が3種以下
 →11巡目以降は例外なし
・トップ目もしくは好位置の時は、愚形の3色、一通より良形の低め平和を狙う
・シャンポン、カンチャンの愚形は有効牌が4種以上ならダマ、3種は状況次第、2種以下なら即リーチ
 ※2種でも両方に手役が付くなら例外、ダマで当たり牌が出たら基本的に上がる

・45677西西のような両面変化4種以上のシャボテンパイは、片方の字牌が2枚残り且つ出和了り期待できるor翻牌ならリーチ

[攻め(鳴き)]
・門前で満貫が狙えるなら基本鳴かない
・役牌以外の1鳴き目は満貫が見えてから
・2鳴きの愚形待ちは7700以上
 ※親、序盤テンパイ、良形手変わり有は別
・速攻を仕掛けるのは序盤6巡以内でテンパイが取れる、又は中盤に両面待ちが取れる場合のみにする
 ※それでもリーチされるリスクは覚悟する
・トップ目の時は安易に鳴かず局を流すことより振らないことを意識する
・両面の3900とシャボの満貫の期待値は同じ、状況次第でどっちが有効か考える
・終盤13巡目以降は鳴けるなら打点を捨てて鳴いて和了りを狙う
 ※天鳳なら形式テンパイも狙う
・迷ったら鳴かない

 上記の内容は私の打牌選択を全て記載できているわけではありません。場の状況や点数状況によって様々な例外があるのでそれらを全てシステム化するのは至難の技です。

それでもできるだけ決め打ちする内容を増やすことで雀力アップに繋がることは間違いありません。(私ももっと内容を増やさないといけないと感じています😓)

ご紹介したシステム化事項はあくまで現時点のもので日々反省しながら修正しています。普段何気なく打っている打牌選択をシステム化すれば、自分はこう打っているんだなと新しい発見に気づくはずです。

私は面前派で早さより打点を重視するタイプなので、鳴き重視の方は全く違ったものに仕上がるかと思います。

紙に書き出すことから始めてもいいですし、スマホのメモ帳に書いても構いません。システム化することで今回ご紹介した4つのメリットを活かせるので是非自分なりの打牌選択をシステム化してみてください。