麻雀の勝敗を大きく分けるリーチ〜基準を徹底解説!〜

 

 皆さんはどんな時にリーチしますでしょうか?両面待ちの時、リーチして満貫になる時、特に気にせず基本はテンパイしたらリーチするなど様々かと思います。

麻雀においてリーチするかしないかの判断は勝敗を大きく左右させます。リーチには一発と裏があり、リーチのみの手が満貫に化けることもあり恐ろしい役です。そのため、自分にとってはリーチのみの心細い手牌でも他家にとってリーチは怖いものです。

では、テンパイすれば基本リーチすれば良いかというと答えはNOです。麻雀はそんな単純なゲームでありません。リーチするかしないかの判断基準は以下の4点を意識すると最適な判断が下しやすくなります。
1)待ちの形
2)打点
3)巡目
4)両面変化の有効牌

待ちの形が両面であれば上がれる可能性が高いのでリーチするのが基本ですが、愚形ではダマにした方が得策な場面も多く判断が難しくなります。ケースバイケースと言われればそうですが、そのアバウトな部分を可能な限り切り分けて考えることが雀力アップに繋がります。

例えば以下のような場面におけるリーチについて考察してみます。

 27,200点持ちの2着で迎えた東3局9巡目、白:麻雀王国を切って二索:麻雀王国,五筒:麻雀王国のシャボでリーチを選択した場面です。おそらく多くの方がリーチを選択するかと思います。

先ほど記載した通り両面待ちであれば上がれる可能性が高いのでリーチするのが基本ですが、愚形では上がりにくい分ダマにした方が得策な場面も多くあります。

ではなぜ今回愚形待ちなのにリーチすべきなのか、打点巡目両面変化の有効牌の3点に着目して考えます。

 まず打点に注目するとリーチ込みで5,200確定、ツモれば満貫なのでこれは勝負手と言えます。仮に他家から追っかけリーチを受けて方銃したとしても、満貫を上がるチャンスを逃す方が痛いのでここはリーチして最低でも5,200を取りにいくのが正解です。

リーチの判断基準①:出上がり5,200、ツモで満貫は勝負手なので愚形でもリーチ


 次に巡目について、麻雀で最初の1人がテンパイする平均巡目は8〜9巡目、最初にリーチが来る平均巡目は10〜11巡目と言われています。

ここでダマを選択すればもう1,2巡で他家からリーチがかかることが想定されます。一方でリーチをすれば他家が降りる、もしくは完全に降りなくても比較的安全は牌を打って回ってくれる可能性もあります。他家の手を安易に進めさせないという意味でもここはリーチをする方が無難です。

 今回は打点が5,200以上と高いのでリーチですが、同じ状況でもリーチして2,600の下のような手牌ならどうすべきか考えてみます。(ドラは同じく七索:麻雀王国とする)

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国二索:麻雀王国二索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国六筒:麻雀王国白:麻雀王国 ツモ六筒:麻雀王国

これならダマにしてリーチはしません。リーチして2,600止まりということは他家の手牌にドラがある可能性が高く、そうなるとリーチしても他家は降りません。

追っかけリーチを受けて満貫方銃となる事態を考えると、攻めるより振らないことを重視する方がメリットが大きいです。

リーチの判断基準②:中盤7巡目以降の愚形は打点が5,200以上ならリーチ、なければダマ


 最後に両面変化の有効牌について考えます。リーチした時の有効牌は二索:麻雀王国,五筒:麻雀王国の2種4枚、ダマにした時の両面変化の有効牌は三索:麻雀王国,四筒:麻雀王国,六筒:麻雀王国の3種12枚。仮にダマを選択して四筒:麻雀王国をツモり三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国の両面待ちとなっても上がるのに2種8枚が更に必要になります。

有効牌を2回引くよりも1回引く方が上がりやすいのは当然です。テンパイしていれば他家から出上がりできる分有効牌の枚数は4倍になりますが、両面変化への手代わりはツモに頼る必要があります。

リーチした時の有効牌である2種4枚を4倍すると16枚。両面変化の有効牌12枚を上回ります。単純に手代わりに期待するより上がる方が早いことが分かります。それだけリーチしてどこからでも出上がりできる状態というのは強いのです。

4種以上あれば手代わりする有効牌も多いのでダマにする価値もあります。例えば以下の写真をご覧ください。

 3着で迎えたラス前7巡目、二筒:麻雀王国を切ればカン六萬:麻雀王国のテンパイですが七萬:麻雀王国を切った場面。この手は七萬:麻雀王国を切れば両面変化の有効牌は一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国,三萬:麻雀王国六萬:麻雀王国,一筒:麻雀王国四筒:麻雀王国,三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国の8種と手広くなります。

(ヘッド固定の4連形2組の形は両面変化4種と手広くなるので覚えておくと良いです👍)

点数状況を考慮してもリーのみの1,300では上がる価値がないので、平和と123もしくは234の三色を狙いで1シャンテンに戻すのがベストな選択となります。

 両面変化が4種以上ある、または2翻以上アップする可能性がある場合は別として、3枚以下であれば即リーの方が上がりを期待できます。両面変化3種以下は基本的に即リーチが有効と覚えておいてください。

リーチの判断基準③:両面変化3種以下の愚形は即リーチ、4種以上ならダマ

但し、巡目が深くなるとその限りではありません。以下の写真をご覧ください。

 こちらは前局に親満を上がって迎えた東1局13巡目、二索:麻雀王国,南:麻雀王国のシャボでリーチを選択した場面です。

二索:麻雀王国を切ってダマにすれば両面変化の有効牌は五萬:麻雀王国,七萬:麻雀王国,一索:麻雀王国四索:麻雀王国,-三索:麻雀王国六索:麻雀王国の6種18枚と手広くなりますが既に終盤の13巡目。二索:麻雀王国でも南:麻雀王国でも出上がりできるよう即リーチの方が上がりが期待できます。

巡目が深くなると両面変化が4種以上でも即リーを推奨します。目安として終盤の13巡目以降になるとツモる回数が減る分、両面変化は期待できません。

テンパイしてリーチすればツモる以外に他家からも出上がりできる分有利なのは先ほど申し上げた通りです。序盤から中盤にかけては形を重視、終盤は形にこだわらずリーチすることを意識してみてください。


 リーチの基準に正解はありませんが、自分なりのリーチの基準を持つとミスすることなく最適な打牌選択ができるようになります。

愚形になるとリーチすべきかダマにすべきか判断は難しくなりますが、今回ご紹介した打点と巡目、両面変化の有効牌の3点を意識して自分なりの基準を考えてみてほしいと思います。

★まとめ★
・両面は基本的にリーチで問題ないが愚形では打点巡目両面変化の有効牌の3点について考えることが重要
・3点それぞれのリーチのポイントは以下の通り
 出上がり5,200、ツモで満貫は勝負手なので愚形でもリーチ
 ②中盤7巡目以降の愚形は打点が5,200以上ならリーチ、なければダマ
 ③両面変化3種以下の愚形は即リーチ、4種以上ならダマ



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