【三麻ビギナー必見!】テンパイ即リーの注意点と三麻で勝つためのリーチの基準を徹底解説

 三麻の成績を大きく左右するのがリーチの基準です。『三麻はテンパイ即リーが基本』と聞いたことがあるでしょうか?私も三麻を初めたての頃は押し引きの基準が分からず全然勝てなかったのでネットで三麻攻略法を調べていましたが多くの記事で書かれていました。

これは半分正解で半分間違いです。

確かに三麻は四麻と比べてツモる回数が多く、愚形でリーチしても上がれるケースが多いのでテンパイ即リーが四麻と比較して有効であることは間違いありません。

ですがそんな単純なゲームではありません。テンパイ即リーが正解ならば運が8割のゲームとなり、100体局以上打って勝率の高い人と低い人で差はほとんど出ないはずです。

私も当時は「なんだ、テンパイ即リーで良かったのか!どんどんリーチしていこう!」と考えて三麻を打ったら以前より更に勝てなくなりました…。

テンパイ即リーが基本と言われる理由、例外となる残りの半分の部分について考察していきたいと思います。

目次
1.三麻におけるリーチかダマかの判断基準
2.なぜ三麻はテンパイ即リーが基本と言われるのか
3.まとめ

1.三麻におけるリーチかダマかの判断基準

 こちらは3万点持ちの2着と僅差のトップ目で迎えた南2局5巡目、二筒:麻雀王国切りでカン七筒:麻雀王国待ちのダマを選択した場面。

巡目が早いのでリーチのみの打点1,300の即リーも間違いではありません。ですが自分がドラを1枚も持っていないということは他家にドラがある可能性が高いです。

下家の親が5巡目に五索赤:麻雀王国切り、対面が4巡目にドラの九筒:麻雀王国を切っているのでいつリーチが来てもおかしくない状況です。

ここでリーチしたところで点数状況的にも他家はまず降りません。追っかけリーチを受けて満貫や跳満を方銃する事態を避けるため、ツモのみに期待してダマを選択するのがベストな打牌選択だと思います。



 続いてこちらは平場で迎えた東3局親番、白ドラ2テンパイでリーチを選択した場面。

ダマでも9600と打点十分でリーチするかしないかは意見が別れるかと思いますが、この巡目なら私はリーチを推奨します。理由は以下の2点です。

Ⅰ.待ちが増える手替わりが一索:麻雀王国五索:麻雀王国の2種しかない(4種以上ならダマを推奨)
Ⅱ.三麻で裏が1つ乗る確率は約40%と高く、打点アップが期待できる

三麻は高い打点を作りやすいため仮にここで9600を和了っても後々平気で逆転されます。リーチして打点が上がるなら迷わずリーチがお勧めです。

また、三麻で裏が乗る確率は約40%と高いので両面の場合は打点に関係なくテンパイ即リーが基本です。今回のように愚形の場合でもテンパイ即リーを基本とします。

但し以下の4パターンに該当する場合はダマ推奨です。
1)ダマで満貫以上
2)両面変化が4種以上
3)トップ目で且つリーチして2翻以下(1枚目の写真はこちらに該当)
4)有効牌が2枚以下

順番に解説します。
1)ダマで満貫以上の愚形待ちならリーチして跳満が確定する場合でもリーチすることで警戒されて上がりを逃す方が痛いです。ダマで満貫確定ということはドラが自分に集まっていることが多いので他家がベタ降りしやすい状況になります。

2)三麻はツモる回数が多くリーチに対して降りてもツモられる可能性が高いです。多少押されても攻めにいくのが三麻の基本なので先制リーチをしても他家も簡単に降りません。両面変化が望める有効牌が多い(目安として4種以上)なら良形になるのを待ちましょう。

3)リーチして1翻または2翻ということはドラが他家にあるのでほぼ間違いなく追っかけリーチを喰らいます。満貫以上の両面リーチに対して2,600の愚形というのは上がるメリットより振り込むリスクが大きいです。

上がりにいきたいのを我慢して『ツモのみに期待してリーチを受けたら降りる』というスタンスで構えるのが無難です。

4)有効牌が2枚以下になると上がれる確率が極端に低くなるのでダマで枚数の多い待ちにシフトしていきたいところです。


 ちなみに三麻で裏が乗る確率は次のように求められます。使用する牌が萬子2種,筒子9種,索子9種,字牌7種の合計27種。(北の抜きドラはなしで想定)上がる手牌がピンフ系と仮定すると最大13種類となりますので、

13÷27=0.4814…、最大48%になります。

但しこれは捨牌などを考慮しない最大値の話で、ピンフ系の場合でも1枚2枚は牌が重なることも多いので実際はともう少し下がり約40%くらいになります。この数値は是非押さえておいていただければと思います。



2.なぜ三麻はテンパイ即リーが基本と言われるのか

 ここまで例外の5割を中心に記載してきましたが『テンパイ即リーが基本』が当てはまる5割の部分についても触れたいと思います。多くの人が口を揃えて言うのにはそれなり理由があることも確かです。

 こちらは東3局ラス目で迎えた12巡目にリーチドラ1の2,600で即リーを選択した場面。

1枚目の写真では着順や場の状況を考慮してダマを選択しましたが、今回はラス目なので即リーが正解だと考えます。勿論、リーチしても他家は降りない可能性が高いですが、ここで他家に更に上がられてしまっては南場で挽回するのが厳しくなります。

 三麻における先制の愚形リーチはトップ目でない限り打点に関係なく有効です。

先ほど三麻は平均打点が高く満貫や跳満を上がっても逆転されることが多いと述べましたが、ここで具体的な数字をご紹介します。

下の写真は私のスマホ版麻雀格闘倶楽部における三麻の直近184対局と四麻の直近129対局の成績です。各2枚目の平均あがり翻に注目してください。

<三麻成績>


<四麻成績>

データの母数が少ないのであくまで参考程度にしかなりませんが四麻の平均あがり翻3.67に対し、三麻は4.42と1翻近く高いことが分かります。

この数値が平均だと仮定すると三麻は上がるだけで他家の満貫をかわせることになります。

そのため、三麻における先制の愚形リーチは打点に関係なく有効と言えます。勿論、トップ目で且つ2翻以下の場合や両面手代わり多い(目安として4種以上)場合は先に述べた通り例外になります。

これまでの内容を踏まえると『三麻はテンパイ即リーが基本』の言われる理由は以下の3つだと思います。
①ツモり番が多く愚形でも上がれる可能性が高いから
②平均打点が満貫なので上がるだけで他家の勝負手をかわせるから
③裏が乗る確率が約40%と高くリーチすれば打点アップが期待できるから



3.まとめ

 『三麻はテンパイ即リーが基本』の『基本』という表現が何とも曖昧で9割当てはまるのか7割当てはまるのか、はたまた5割しか当てはまらず例外が多数存在するのか、発言する人によって真意が異なるので「それば間違いです!」と断定はできません。

冒頭でもお伝えした通り、私の見解としては当てはまるのは半分の約5割で残り半分の5割は例外だと考えます。

 結局何が言いたいのか表現しますと、『様々な例外を考慮しながら自分なりのリーチの基準を磨きつつ、同時にテンパイ即リーのメリットも意識しながら打つことが成績アップに繋がる』ということです。

三麻は愚形リーチが有効な場面が多いですが、だからといってテンパイ即リーばかりやっては成績は安定しません。

大事なのはリーチするメリットとダマで待つことのメリットを比較して考えることです。上がれたかどうかの結果だけに注目せずに、「このリーチどうだったかな〜」と思ったらスクショして考える習慣をつけると三麻に限らず麻雀は確実に強くなります。

リーチの基準に正解はありませんが自分なりの基準を決めておくと毎回ブレることなく最適な打牌選択をすることができ成績が安定します。また、調子が上がらないなと思った時に基準を見直すことで勝率アップに繋がります。

今回ご紹介した基準を参考にしていただき、是非三麻における自分なりのリーチの基準を磨いてみてください。

★ポイント★
・三麻は『テンパイ即リーが基本』は半分正解で半分間違い、そんな単純なゲームではない
・三麻で裏が乗る確率は約40%
・両面は打点に関係なくテンパイ即リーが基本だが、愚形待ちは以下の4パターンに該当すればダマ推奨
 1)ダマで満貫以上
 2)両面変化が4種以上
 3)トップ目で且つリーチして2翻以下
 4)有効牌が2枚以下
・三麻は『テンパイ即リーが基本』と言われる理由は以下の3つ
 ①ツモり番が多く愚形でも上がれる可能性が高いから
 ②裏が乗る確率が約40%と高くリーチすれば打点アップが期待できるから
 ③平均打点が満貫なので上がるだけで他家の勝負手をかわせるから




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