麻雀中級者は見落としがち?!完全1シャンテンとは何なのか徹底解説!

麻雀で牌効率を意識し始めるとよく耳にするのが完全1シャンテンです。皆さんも1度は聞いたことがあるかと思います。
そもそも1シャンテンとは有効牌(ツモったら嬉しい牌)をあと1枚引いたらテンパイする状態を指します。1シャンテンには様々な形がありますが、完全1シャンテンとはその中でも有効牌が多く、麻雀を打つ方なら必ず知っておきたい形です。
具体的には以下のように、『両面2つの1シャンテンでヘッドとは別の両面部分に対子ができた形』を言います。
この場合、有効牌は–
,
–
,
,
の合計6種20枚になります。
の両面部分に
がくっつくことでヘッド候補が
と
の2つになり、
–
,
–
の横引きに加え、
,
の縦を引いてもリーチができる形になります。
完全1シャンテンの優秀なところは、この有効牌の6種20枚どれをツモっても最終形が両面になることです。
麻雀で牌効率を意識する際、基本的にはこの完全1シャンテンを目指すのがテンパイしてリーチをする1つ前段階の目標になります。
それでは実践でどう対応するか、下の画像をご覧ください。

こちらはをツモって
を切り、完全イーシャンテンになった場面です。
–
でも
–
–
でもテンパイできるのに加え、対子になっている
と
でもテンパイできます。
完全イーシャンテンになる条件は先ほど説明した通り『両面と両面のイーシャンテンに、ヘッドとは別の両面部分に対子を作る』ことです。
写真を見て「切りじゃないの?」と思った方は注意が必要です❗特に3面チャンは機械的に形を確定させたくなりますが、ここで
を切ると完全イーシャンテンにならず
と
ツモでのテンパイを見逃します。
を切ると下の形
有効牌は–
,
–
–
の横引きのみで、
–
や
をツモってもテンパイしません。これはただの両面と両面の1シャンテンです。
(私は【偽完全1シャンテン】と呼んでいます…)
繰り返しになりますが完全1シャンテンとは『両面2つの1シャンテンでヘッドとは別の両面部分に対子ができた形』を言います。
ヘッド部分が両面対子になっても完全1シャンテンにはならないので注意が必要です!

さて、完全1シャンテンについて理解を深めていただいたかと思います。それではこちらをご覧ください。
オーラス3着で迎えた9巡目、メンタンピンドラ1が狙えそうな状況。打点に関係なく上がれば逆転2着、メンタンピンドラ1でツモるか出上がりでも裏もしくは他家のリー棒が出れば逆転トップを狙えます。
をツモって完全1シャンテンになりそうですが何を切るべきか考えてみてください。
・・・
・・・
・・・
この状況でヘッド候補はと
の2つ。完全1シャンテンにするにはヘッドとは別の両面部分に対子を作る必要があるので
か
のどちらかを切るのが正解になりそうです。それぞれの有効牌を比較してみます。
切り▶︎有効牌は
,
–
,
,
–
の6種20枚
切り▶︎有効牌は
–
–
,
,
,
–
の7種23枚
3枚差ですが切りが1番手広くなります。最初の写真では3面チャンを確定させると完全1シャンテンにならなかったので3面チャンの部分に対子を残すのが正解でしたが、今回の様にどちらを切っても完全1シャンテンになる場合は3面チャンを確定させる方が手広くなります。
ただ、手広いのは切りですが、トップを狙うのであればタンヤオが濃厚になる
切りが正解です。
大事なのは手広さと打点を天秤にかけて打牌選択できるようになることです。なんとなくや
、はたまた完全1シャンテンにならない
や
を切る打ち手と、それぞれの打牌における有効牌の枚数と打点を鑑みてベストな選択ができる打ち手とでは成績に大きさ差が出ます。
ひとまず今回は『ヘッドとは別の両面部分に対子ができると有効牌が増える完全1シャンテン』について是非覚えてほしいと思います💪
麻雀はヘッド候補が1つの時は両面部分の横が埋まらないとテンパイしませんが、ヘッド候補が2つあると両面部分と対子部分の横にも縦にも有効牌が増えて手広くなります。テンパイする1つ前の段階として完全1シャンテンを意識して手牌作りを進めてみてください。
★まとめ★
・完全1シャンテンとは『両面2つの1シャンテンでヘッドとは別の両面部分に対子ができた形』で有効牌は6種20枚
※ヘッド部分が両面対子になっても完全1シャンテンにはならない
・打点と有効牌の枚数を天秤にかけて打牌選択ができるようになると麻雀の成績は確実に良くなる