攻めと守りの両方で優秀な七対子〜狙う基準を徹底考察!〜
七対子をうまく扱えるかどうかで麻雀の強さは大きく変わります。ピンフ系でリーチを狙うのが麻雀の王道ですが常に両面ターツが多く揃ってピンフ系に持っていけるとは限りません。
七対子を上手く活用すれば打点を高めるだけでなく方銃率も下げることができます。
七対子には大きく以下の2つの特徴があります。
1)ドラがなくても高打点になりやすい(リーチ+ツモで6,400、裏が乗れば満貫確定、ツモって裏が乗れば跳満)
2)字牌や1,9の端牌を使えるためリーチを受けても降りやすい
攻めの面でも守り面でも優秀なのが七対子です。では実践でどのように七対子を狙っていくか見ていきます。
目次
1.七対子を狙う基準について
2.七対子1シャンテンから暗刻ができた場合の対応について
3.まとめ
1.七対子を狙う基準について
こちらはトップと僅差の2着で迎えた南2局5巡目、七対子に決め打ちして萬子のを切った場面。
やを切って手なりに進めても6巡目にリャンシャンテンなら他家に先制される可能性が高いです。また、4ヘッドならピンフ系に移行するのは難しく、テンパイしてもリーチドラ1の2,600止まりです。
一方で七対子ならダマで3,200、リーチすれば6,400まで期待できます。『5ヘッドで七対子イーシャンテンになったら七対子第一で考える』のが得策と言えます。
次に七対子リャンシャンテンの4ヘッドの時にどう考えるか見ていきます。
こちらはラス目で迎えた東2局6巡目にをツモってを切った場面。ここで考えてほしいのが巡目と手なりで進めた場合の打点です。
数牌が横に伸びてもリーチして2,600止まり、をツモればMAXで5,200まで上がりますが残り1枚でその後ドラのが手牌から出ないとも限りません。
また、テンパイする平均巡目が8〜9巡目であることを考慮するとここでやを切っても3シャンテン、いつリーチが来てもいいよう守りも考慮したい局面と言えます。
七対子決め打ちの切りであれば比較的安全なとを手牌に残せる上に、ドラのも確実に使用できます。
ここから手が進めば七対子ドラ2の6,400が見込めますし、手が進まず先制リーチを受けても比較的安全に降りることができます。
中盤の7巡目以降、両面ターツが少ない状況で対子が4つになったら七対子を本線として進めるのがおすすめです。仮にドラがなくてもリーチしてツモれば6,400や跳満が狙える上に、方銃を避けやすい七対子のメリットを存分に活かせます。
2.七対子1シャンテンから暗刻ができた場合の対応について
最後に七対子1シャンテンから暗刻ができた場合の対応について考察します。七対子に決め打ちしたものの、暗刻ができてトイトイや四暗刻を狙うかそのまま七対子で行くか迷ったことは誰しも1度はあるかと思います。
こちらは東1局5巡目、七対子イーシャンテンにツモでが暗刻になるもツモ切りを選択した場面。
七対子イーシャンテンで暗刻ができたら基本的に四暗刻を狙いにいくのを推奨します。七対子を上がる確率を高めるメリットより四暗刻を逃すリスクの方が大きいからです。
但し以下の4パターンでは例外として七対子をそのまま狙う方がお勧めです。
Ⅰ.暗刻を除く手持ちの4対子のうち1種類でも場に2枚切れの対子がある時(最終形が片バッタとなり四暗刻を狙いにくいため)
Ⅱ.ドラが1枚以上ある時(七対子でも打点が期待できるため)
Ⅲ.中盤10巡目以降(四暗刻を狙いにくいため)
Ⅳ.ドラポン・染め手など他家を警戒すべき時(流す方が点数上のメリットがあるため)
今回の場合は親が赤を含むを落としていたので、Ⅳのパターンでツモ切としました。
七対子イーシャンテンから暗刻ができた状態というのは四暗刻リャンシャンテンのチャンス手です。対子候補の3つうちどれかを切れば七対子の有効牌は3種6枚から2種4枚に減りますが、七対子イーシャンテンも維持できます。
仮に四暗刻が成就しなくてもトイトイや三暗刻含みで打点がアップします。
3.まとめ
攻めにも守りにも柔軟に対応できる七対子をうまく使いこなせば麻雀の実力は確実に上がります。最初は困った時は七対子と機械的に覚えてしまうのも良いかと思います。
麻雀が強い人ほど七対子の優秀さを知っています。狙える場面が多いわけではありませんが中盤以降に手牌が進まない時こそ是非七対子を積極的に狙ってみてください。
七対子を狙う基準、七対子1シャンテンから暗刻ができた時の対処法に正解はありませんが、目安として今回ご紹介した基準を参考にしてほしいと思います。
★ポイント★
・七対子は以下3パターンのうち1つでも該当すれば積極的に狙うのがおすすめ
①中盤7巡目以降の手が進まない(目安として2シャンテン以下)状況で4対子ができた場合
②横の広がりを期待しても打点が確保できない(目安としてリーチ込みで3,900以下)場合
③トップ目で守りを重視したい時
・七対子イーシャンテンから暗刻ができたら四暗刻を狙うのがおすすめ
※但し以下の4パターンは例外
Ⅰ.暗刻を除く手持ちの4対子のうち1種類でも場に2枚切れの対子がある時(最終形が片バッタとなり四暗刻を狙いにくいから)
Ⅱ.ドラが1枚以上ある時(七対子でも打点が期待できるから)
Ⅲ.中盤10巡目以降(四暗刻を狙いにくいから)
Ⅳ.ドラポン・染め手など他家を警戒すべき時(流す方が点数上のメリットが大きいから)