押し引き判断の大原則〜ドラがあれば攻め、なければ降り!〜

 

 麻雀で勝つためには押し引きの判断基準を持つことが大切です。麻雀が強い人は自分なりの押し引きの判断基準を少なからず持っています。逆に押すか引くかの判断を感覚に頼ってしまうと、その場に応じた最適な打牌選択ができないことが多くなり成績が安定しません。

そんな押し引きの判断基準で基本となるのがドラです。自分から見えるドラが何枚あるのか、自分の手牌にドラが何枚あるのかを押し引きの判断基準とします。

赤あり麻雀では通常のドラ4枚に加え、五萬赤:麻雀王国,五筒赤:麻雀王国,五索赤:麻雀王国それぞれ1枚加えて計7枚のドラがあります。(麻雀格闘倶楽部では五筒赤:麻雀王国が2枚あるので計8枚)

この7枚または8枚あるドラのうち、自分から見えるドラが1枚もしくは0枚の場合、ドラは他家の手牌にある可能性が高いのでリーチを受けたら降りるのが基本です。

以下の写真をご覧ください。

 こちらは東1局8巡目、下家から先制リーチを受け七対子1シャンテンのところに七索:麻雀王国をツモった場面。

親番とは言えここから二萬:麻雀王国,七筒:麻雀王国,九筒:麻雀王国,七索:麻雀王国を切って攻めるのは、上がれるメリットより方銃するリスクの方が大きいです。安牌の北:麻雀王国を切って降りるのが無難です。

自分から見えるドラが1枚もないことから下家を含め他家の手牌にドラがあります。そうなると方銃した際に打点が高くなるので、ここは方銃しないことを第一に降ります。

場合によっては他家から追っかけリーチが来ることも考えられるので、数牌が切られた際は合わせて打つようにします。

<補足>
今回のようにドラが中張牌の場合は平均打点が高くなる傾向にあります。特に真ん中の4,5,6であればメンタンピンとドラを絡めて配牌次第で簡単に跳ねるので要注意です。



 仮にドラが全員に平等で行き渡ると仮定すると、7÷4で1.75枚、麻雀格闘倶楽部なら8÷4で2枚ずつ全員がドラを持つことになります。ただ実際は山に数枚眠っていたり、序盤に切られたりするので、平均して1枚から多くて1.5枚くらいになるかと思います。

そのため、自分の手牌にドラが2枚以上ある場合は平均以上にドラを持っていることになるので積極的に攻めて上がりに向かうべきです。ドラが2枚あればリーチ込みで打点は5,200以上、ツモれば満貫なので他家と捲り合いになっても戦う価値があります。

ドラが3枚以上手牌にあれば、トップ目以外はゼンツで良いと思います。

(※もちろん、当たり牌の有効牌が少ない愚形だったり、リーチに対して2シャンテンや3シャンテンから攻めるのは不利なのでその限りではありません)

続いて下の写真をご覧ください。

 平場で迎えた東ラス12巡目、対面から先制リーチがかかり、下家の親はピンズの染め手でテンパイ模様。白:麻雀王国が最後まで鳴けず七萬:麻雀王国ツモでテンパイした場面。

六筒:麻雀王国を切ればカン六萬:麻雀王国待ちのテンパイですが、下家の親に方銃すれば12,000の方銃も考えられます。果たしてどうすべきか…。

ここで押すか引くかに正解はありませんがトップを狙うなら押すべきです。理由は以下の3点です。

1)ここから降りるとしても安牌がない
2)白:麻雀王国が終盤まで出てないことを考慮すると下家が白:麻雀王国を対子で持っていることも考えられる
3)手牌にドラが3枚あるので対面の手は安いと判断できる

 順番に解説します。1)降りたくても降りれない場面では攻めるのが押し引きの基本です。ドラ3でリーチすれば満貫確定のため、愚形だからと言ってここで降りるのは勿体ないです。

降りるのであれば序盤から中盤にかけて牌を絞って比較的安全な牌をためておくべきで、ここまで来てしまったら腹をくくって攻めるしかありません😲

 2)終盤まで白:麻雀王国が出ていないことを考えると対面か下家が白:麻雀王国を対子で持っている可能性も高いと言えます。下家が白:麻雀王国を対子で持っているとすれば六筒:麻雀王国を振り込んでもホンイツと白で5,800止まりということも考えられます。中途半端に白:麻雀王国を切って方銃となるのが一番最悪です。

 3)ドラ3は勝負手であることを忘れてはいけません。役がらみの満貫は他家がドラを持っていることも多いため、先制できても他家の逆襲を警戒する必要があります。

ですがドラ3は自分の打点が高く、他家の打点が相対的に低くなる構図が出来上がります。下家はまだしも対面の打点はとりわけ警戒する必要はないので攻めましょう。

以上のことからここは六筒:麻雀王国切りのリーチを選択すべきだと考えます。


 押し引きの判断基準は難しく私もまだまだ研究中ではありますが、1つの判断材料として自分から見えるドラが幾つあるか、自分の手牌にドラが幾つあるかを基準にして考えることは大切です。

方銃しても打点が低ければ問題ないですし、逆に打点が高ければ上がることよりも方銃しないことを第一に考える必要があります。打点を読む上で基本となるのがドラです。

押し引きの基準に正解はありませんが1つの目安として、『自分から見えるドラが1枚もしくは0枚の時は降り』、『自分の手牌にドラが2枚以上なら基本的に攻める』という視点を取り入れていただければと思います。

★まとめ★
・自分から見えるドラが1枚もしくは0枚の場合、ドラは他家の手牌にある可能性が高いのでリーチを受けたら降りるのが基本
・自分の手牌にドラが2枚以上なら積極的に攻めるべし
・ドラ3の満貫は相対的に他家の打点が下がるので手役がらみの満貫より価値が高い
・安牌0の状況でテンパイしたら攻めるのが押し引きの基本



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