『迷ったらタンヤオ』でだいたい正解!手牌が複雑な時こそシンプルに考える
麻雀で最もメジャーな役と言ってもいいタンヤオ。タンヤオは簡単かつ確実に打点を上げられる便利な役であることは皆さんもご存知の通りですが、麻雀の役を考える上で意識したいことがあります。
それは麻雀の役は部分役と全体役の大きく2つに分かれ全体役の方が打点が安定しやすいということです。
部分役には三色同順や一気通貫、白發中の役牌など手牌の1部分で役が成立するものが上げられます。一方で全体役にはタンヤオやホンイツ、七対子など手牌全体で成立する役のことを言います。
部分役には裏目が存在するため(確定している場合もあります)、役が成立せずリーチのみになるケースがありますが、全体役には裏目がなく打点が安定します。
そのため、不確定の3色や一通を狙うよりタンヤオを確定させる方が勝負手を作りやすくなります。
そんな打点が安定する全体役であるタンヤオについて、狙い目となる場面と考え方をご紹介します。
こちらはメンツオーバーの2シャンテンから萬子のを切った場面。こういう手牌がごちゃごちゃした場面ではタンヤオ確定させると正解の場合が多いです。をヘッド候補に見つつ、索子と筒子で縦を引けばを切って手を進めるのが良さそうです。
1シャンテンになる有効牌をそれぞれ比較してみます。
切→,–,,,,–,,,–,,の14種
切→––,–,,,–,,の11種
切→–,–,–,,,–,,の12種
切→–,,,–,,,–,,の12種
切→––,–,–,,,の10種
ピンフも染め手もツモ次第で簡単に崩れますので全体役であるタンヤオを確定させることで打点が安定します。
今回は一切が手広かったですが、多少有効牌が少なくてもひとまずタンヤオを確定させると勝負手が作りやすくなります💪
続いてこちらはラス目で迎えた南1局8巡目、を切ってタンヤオを確定させた場面。
8巡目なのでいつ他家からリーチが来てもおかしくないことを踏まえると字牌は1枚抱えておきたいところです。
を切れば愚形2組の1シャンテンですが、最終的にリーチドラ1の愚形で勝負するよりまずはタンヤオを確定させて萬子と索子の伸びに期待する方が無難です。
タンヤオを確定させれば巡目が進んだ時に鳴きにシフトすることも可能です。
最後はラス目で迎えた東2局9巡目、メンツオーバーの形からを切った場面。タンヤオを狙うことで打点が安定し鳴きにもシフトできるのは先に書いた通りです。
ラス目の親番は何としても連荘させたいので序盤はピンフ系の高打点を狙いつつ、巡目が進んだり他家が鳴いたりした場合に速さ重視に切り替えられるタンヤオは非常に便利な役と言えます。
を引けばタンヤオは崩れますがその場合は両面2組の1シャンテンなので文句なしだと思います。巡目がやや深いのでやが出ればポンして上がりに向かいたいところです。
どこまで面前にこだわるかは打ち手次第ですが、タンヤオを狙うことで選択肢が増えるということは大きなメリットだと思います。
麻雀は1翻上がると打点がおよそ2倍になります。ドラが複数あって打点が確保されてる時は別として、[迷ったらタンヤオを確定させると正解の場合が多い]と覚えておくと良いです。
麻雀で牌効率を覚えるとタンヤオの存在に気付いていてもつい難しく考えてしまいがちですが、そのような時こそシンプルにタンヤオを狙うことも大切です。
★まとめ★
・メンツオーバーで手牌が複雑な時はタンヤオ狙いで1,9牌を切ると正解の場合が多い
・全体役であるタンヤオは確定させると打点が安定する
・タンヤオは中盤以降に鳴きにシフトできるという点でも便利な役