【超簡単】早見表も符計算も不要!出るとこだけ覚える麻雀点数計算
麻雀のルールや役を覚えるのは大変ですがそれ以上に複雑で難しいのが点数計算です。点数計算を覚えなくても麻雀はできますし、ネット麻雀であれば機械が自動で計算してくれるので必ずしも覚える必要はありません。
ですが点数計算ができる打ち手とできない打ち手とでは成績の差が露骨に出ます。オーラスでリーチがいるかいらないかの判断だけでなく、オーラス以外の打牌選択においても早さと打点を天秤にかけて考える際に点数計算の知識が必要になるからです。
そういった意味で点数計算は麻雀上級者への第一歩とも言えます。
麻雀の点数計算=複雑で難しいと思っている方は多いかもしれませんが心配はいりません。点数計算を覚えるのにはコツがあり、コツさえ掴んでしまえば簡単に覚えられます。
ポイントを4つに分けてご紹介しますので、是非押さえてほしいと思います。
目次
1.点数早見表を見ない
麻雀のルールを最初に覚えようとした時に役の多さに「麻雀って難しいんだな〜」と思った経験は誰しもあるかと思います。
麻雀の役は役満も含めて全部で38種類ありますが、この役全てを覚えていないと麻雀ができないか言われるとそんなことはまずありません。リーチと役牌、平和、タンヤオを覚えれば一通り麻雀はできます。
点数計算も同じことが言えます。
点数計算で陥りがちなのがいきなり点数早見表を見て覚えようとすることです。見ること自体は悪くないですが、点数早見表で覚えようとすると「こんなに沢山あるのか、規則性があるようでないような難しいな…。」と点数計算が複雑で難しいという印象が残るだけで終わりがちです。
よく出る点数というのはだいたい決まってますのでそこを確実に押さえることが重要です。なのでこの記事では点数早見表は出てきません。押さえるべきところを絞ってご紹介します。
2.符計算はしない
点数早見表の他にもう1つ点数計算を複雑にし覚えにくくしてるものがあります。それが符計算です。
麻雀の点数は符と翻の2つで算出される仕組みになっています。翻数は役ごとに1翻、2翻と決まっていて最後に合計すれば良いので役を覚えれば難しくないと思います。
ただ符計算は独自のルールを覚える必要があるので少し複雑です。毎回毎回上がるごとに計算しようとすると頭がパンクしそうになります…。
符計算はパターンで覚えるのがおすすめです。点数計算ができる人もいちいち毎回計算しません。役や上がり方のパターンで符が決まることがほとんどなのでパターンで覚えてしまいましょう。
以下の4パターンを頭に焼き付けてください!
20符 ピンフツモのみ
25符 七対子のみ
30符 それ以外のツモ上がり、鳴き上がり、ピンフのロン上がり
40符 ピンフ以外のロン上がり
符計算のおよそ8割が30符と40符のどちらかになります。あとの1割はピンフツモのみの20符と七対子のみの25符でカバーできます。これで点数計算の9割はカバーできます👍
残りの1割は50符以上になりますが一旦無視して構いません。これについてはまた後ほど解説します。
なぜ8割が30符と40符になるのか解説する前に、ここで符計算の方法についておさらいします。符計算は以下の10個のステップで行います。
①まず上がる場合は必ず20符がつく
②面前ロンの場合は更に10符を足す
③ツモ上がりは面前でも鳴きでも2符を足す
④ペンチャン、カンチャン、短騎待ちの上がりは面前でも鳴きでも2符を足す
⑤ヘッドが役牌になるものなら2符を足し、ダブ東やダブ南になる役牌なら4を足す
⑥暗刻はヤオチュー牌なら8符を足し、中張牌なら4符を足す
⑦明刻はヤオチュー牌なら4符を足し、中張牌なら2符を足す
⑧暗カンはヤオチュー牌なら32符を足し、中張牌なら16符を足す
⑨大明カン又は加カンはヤオチュー牌なら16符を足し、中張牌なら8符を足す
⑩最終的に符の一の位を繰上げして十の倍数にする
(例.32符▶︎繰上げで40符、50符▶︎50符のまま)
10個も項目があると計算が複雑になりそうですが、ポイントは上がるだけで20符つくこと、面前ロンは10符が加算されることの2点です。
符計算の方法を踏まえると以下の2つをパターン化できます。
1)面前ロンはピンフなら30符、それ以外は40符
2)ツモ上がりと鳴き上がりは30符
まず1)について面前ロンとなった時点で上がりに必ずつく20符と面前ロンでつく10符と合わせて30符が確定します。
ピンフの場合は以下のように順子4つと数牌又はオタ風のヘッドで構成されるので、30以外の符の加算対象がありません。ピンフの面前ロンは必ず30符になると覚えてしまいましょう👍
▶︎ –(両面)待ち
一方で、ピンフ以外の面前ロンは七対子を除いて必ず40符以上になります。例えば以下のような手牌を見てみます。
i) ▶︎ (ペンチャン)待ち
面前ロン30符にペンチャン待ちの2符が追加されて32符▶︎40符
ⅱ) ▶︎–(両面)待ち
面前ロン30符に役牌のヘッド2符が追加されて32符▶︎40符
ⅲ) ▶︎–(シャボ)待ち
面前ロン30符に明刻2符が追加されて32符▶︎40符
※ロン上がりは明刻とみなします。
どれも40符に繰り上がることが分かります。40符以上と言ってもほとんどが40符なので、ピンフ以外の面前ロンは40 符になると覚えてしまいましょう👍
続いて2)について、鳴くと面前ロンの10符がつかないのでほぼ30符になります。やを2回ポンして上がっても20符に明刻の4×2=8符を足しても28符、そこからツモ上がりしても30符止まりです。
つまり、ヤオチュー牌の暗刻があったり、暗刻や明刻を複数持って符が繰り上がるのは稀なので面前ロン以外は繰り上がらないことがほとんどです。
そのため、繰り返しにはなりますが面前ロン以外のツモ上がりや鳴き上がりは基本的に30符になると覚えてしまうことが重要です。
ちなみに鳴いて20符になることはありません。先ほどのピンフの例を見てます。
▶︎–(両面)待ち
ピンフ形のように鳴いて待ちが両面、且つ暗刻又は明刻0、且つヘッドが数牌又はオタ風になる場合は20符ですが特例で30符になります。
「実際に面前ロンで50符以上、ツモ又は鳴き上がりで40符以上となった場合はどうすれば良いか」という疑問の声もあるかと思います。
その場合でも先ほど記載した通り、面前ロンはピンフを除いて40符、ツモ又は鳴き上がりは30符と計算しておきます。符計算を低く見積もっておけば想定した点数より実際の点数が下がることはありません。
30符3翻の3,900点が40符3翻の5,200点になるように、符計算で点数が上がることを『点パネする』と良いますが、点パネしたらラッキーと考えましょう。そうすればオーラスの点数計算で間違うことはなくなります。
フリー麻雀では点数が分かりづらい時は店員に「すいません」と声をかければその場で教えてくれますし、同卓の方が教えてくれることもあるので心配いりません。
私も70符以上の計算は分からないので普通に店員さんに聞いてます笑。基本の20符〜40符が分かれば周りが優しくフォローしてくれるので大丈夫です。少なくとも点数を低く申請して怒る人はいません😄
<補足>
符計算とは何なのかについて個人的な見解も含めて記載します。符計算とは『難しい上がり方をしたら翻とは別にボーナスでポイント少しだけ加算します』というものです。
麻雀の上がり方は面前ツモ、面前ロン、鳴きツモ、鳴きロンの合計4種類あります。面前ツモは自分からしか上がれず鳴けないという意味で最も難しい上がり方ですが、それ自体で1翻が上がるので符の加算は少なめの2、面前ロンは難しい割に翻が上がらないので符の加算は多めの10になります。
鳴きでもツモ上がりはそこそこ難しいので符の加算は2、鳴きのロン上がりは一番簡単なので符の加算はなしとなります。
上がる一歩前の待ちの形は両面、シャボ、カンチャン、ペンチャン、短騎と合計5種類ありますが、両面は上がりやすいので符の加算は0、カンチャンやペンチャン、短騎で上がるのは難しいので2符を加算します。
シャボはペンチャンやカンチャンと上がりやすさは同じですが、シャボは役牌を絡めると1翻つくので符は加算しないのだと思われます。
順子より暗刻や明刻を作る方が難しいので後者だけに符を加算、中張牌よりヤオチュー牌の方が数が少ないのでヤオチュー牌でそれらを作ったら更に符を加算、槓子を作れるのは稀なので更に符を加算、という具合になります。
3.出るとこだけ覚える
点数早見表は見ない、符計算はしないということを踏まえたら後は出るとこを覚えるだけです。出るとこは20符、25符、30符、40符の4通り、それぞれ子の上がりと親の上がりの計8パターンだけです。
子の上がり
※()内はツモ上がりの合計値
符数 | 1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 |
20符 | なし 平和ツモ は2翻以上 | ツモのみ: 400-700 (1,500) | ツモのみ: 700-1,300 (2,700) | ツモのみ: 1,300-2,600 (5,200) |
25符 | なし 七対子は 2翻以上 | ロンのみ: 1,600 | ロン: 3,200 ツモ: 800-1,600 (3,200) | ロン: 6,400 ツモ: 1,600-3,200 (6,400) |
30符 | ロン: 1,000 ツモ: 300-500 (1,100) | ロン: 2,000 ツモ: 500-1,000 (2,000) | ロン: 3,900 ツモ: 1,000-2,000 (4,000) | ロン: 7,700 ツモ: 2,000-3,900 (7,900) ※1 |
40符 ※2 | ロン: 1,300 | ロン: 2,600 | ロン: 5,200 | ロン: 8,000 満貫 |
※2 40符のツモの点数は覚えなくて良いので記載していません
親の上がり
※()内はツモ上がりの合計値
符数 | 1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 |
20符 | なし 平和ツモは 2翻以上 | ツモのみ: 700 オール (2,100) | ツモのみ: 1,300 オール (3,900) | ツモのみ: 2,600 オール (7,800) |
25符 | なし 七対子は 2翻以上 | ロンのみ: 2,400 | ロン: 4,800 ツモ: 1,600 オール (4,800) | ロン: 9,600 ツモ: 3,200 オール (9,600) |
30符 | ロン: 1,500 ツモ: 500 オール (1,500) | ロン: 2,900 ツモ: 1,000 オール (3,000) | ロン: 5,800 ツモ: 2,000 オール (6,000) | ロン: 11,600 ツモ: 3,900 オール (11,700) ※1 |
40符 ※2 | ロン: 2,000 | ロン: 3,900 | ロン: 7,700 | ロン: 12,000 満貫 |
※2 40符のツモの点数は覚えなくて良いので記載していません
点数計算で覚えるべきはこの8パターンのみです。親の上がりは子の上がりを1,5倍すれば良いので実質覚える必要があるのは4パターンとも言えます。
先ほど記載した通り符計算はいりません。ピンフツモは20符、七対子は25符、面前ロンはピンフの除いて40符、それ以外のツモや鳴き上がりは全て30符というパターンを覚えてください。
麻雀の点数計算は複雑ですが、この8パターンさえ覚えてしまえば9割カバーできます。50符や60符に関してはこれをマスターしてから覚えれば問題ありません。
4.点数計算専用の麻雀アプリはやらない
点数計算を覚えたら実戦や練習を繰り返しながら知識の定着を図る必要がありますが、点数計算専用の麻雀アプリ等で練習するのはおすすめしません。
やたらと鳴いたり槓子があったりして50符以上となる問題が無駄に多いからです。
先ほどお伝えした通り麻雀の点数計算は40符までの符計算で9割カバーできます。50符やら60符やらを覚える前にまずはここを完璧にマスターしましょう。
点数計算専用のアプリをやると「やっぱり点数計算は難しいな、また今度覚えよう…。」となってしまいがちです。
おすすめなのはネット麻雀でテンパイしたら点数を計算しておき、上がった際に答え合わせするやり方です。この方法なら実戦で出る問題ばかりを解けますので無駄がありません。
答えに納得できれなければスクショするか写真を取っておいて後で符計算をして考え直せばいいのです。これを繰り返すうちに40符までの点数計算は自然とマスターできるはずです。
5.まとめ
点数計算は誰しも麻雀を始めてすぐに覚えられたわけではありません。対局をこなしていくうちに点数計算の感覚が染み付き、少しずつ覚えていくものです。
いきなり点数早見表を見て全部覚えようとすると大変です。少しずつでも良いので頻繁に出るところから確実に覚えていきましょう。
30符と40符で点数計算の8割カバーできるとお伝えしましたが、更に細かく言うと30符が全体のおよそ5割を占めます。
迷ったら1翻は1,000点、2翻は2,000点、3翻は3,900点、4翻は8,000点と考えればだいたい正解です。迷ったらシンプルに考えてみましょう👍
ただ先ほど表に記載した点数はガチで頻繁に出るので是非覚えてください。覚えるのはあそこだけで大丈夫です。
点数計算ができるようになると麻雀が更に楽しくなります。戦い方の幅が広くなることは勿論、成績が上がることは間違いありません。是非点数計算を身につけて麻雀の実力アップを図ってほしいと思います!
★ポイントおさらい★
・点数早見表を見るより出るとこだけ覚える方が効率的
・符計算はパターンで覚える
▶︎面前ロンはピンフを除いて40符、それ以外のツモと鳴き上がりは基本全部30符
・30符と40符で点数計算は8割カバーできる
・残り1割はピンフツモと七対子のみなので覚える、50符以上は一旦無視
・点数計算専用のアプリはやらずに実戦で答え合わせして覚える