【麻雀初中級者必見!】テンパイポイントを意識して他家のテンパイを見破ろう!
リーチされれればテンパイしたと分かりますが、ダマや鳴きだけでは他家がテンパイしているか分かりづらいものです。麻雀を打つ方なら誰しも感じたことはあるかと思います。
リーチされなくても「あ、あいつテンパったな」と分かるようになれば雀力は確実に上がります。
そこで今回ご紹介するのがテンパイポイントです。テンパイポイントとは私が他家のテンパイを見破るために使っている考え方で、他家の特定の打牌や鳴きに対してポイントを加算し、ポイントに応じてテンパイ確率を算出します。
具体的には以下の表のようにポイントを加算します。
加算対象項目 | 加算テンパイポイント |
鳴き(ポン、チー、大明カン) | 1ポイント |
鳴き(両面チー) | 2ポイント |
ドラ切り | 1ポイント ※複数枚切っても1ポイントで計算 |
ドラ切り(赤) | 2ポイント ※複数枚切ったらその都度加算 |
ターツ落とし(︎カンチャン、対子) ※ペンチャンはカウントしない | 1ポイント |
ターツ落とし(両面) | 2ポイント |
終盤13巡目以降 | 全員に1ポイント |
一般的に手が早いと言われる両面チー、赤ドラ切り、両面ターツ落としは2ポイント加算するので赤字で表記しています。
鳴きとドラ切りは特に意識する必要があるので太字で表記しています。ターツ落としは見逃すことも多いので余裕があれば見るくらいで構いません。
終盤の13巡目以降は誰がテンパイしてもおかしくないので他家全員に1ポイント加算していますが、特にポイントを気にせず全員がテンパイと考えて問題ありません。
ターツ落としは両方が手出しの場合のみ加算対象とし、片方を手出しの後にもう片方をツモ切りした場合はカウントしません。
(例.を手出しの後にをツモ切りした場合、単純に裏目を引いただけと考えるので加算対象としない)
ペンチャン落としは牌効率的に切られることが多いので加算対象としませんが、カンチャンターツや対子落とし、両面ターツ落としは手が入っている可能性が高いので加算します。
以上の加算項目の内容を踏まえ、それぞれのポイントにおけるテンパイ確率は以下のように考えます。
合計テンパイポイント | テンパイ確率 |
1ポイント | 20% |
2ポイント | 70% |
3ポイント | 90% |
4ポイント以上 | 95% |
1ポイントは基本的に無視しますが、2ポイントは警戒します。3ポイント以上は基本的にリーチと同じくテンパイしているものとみなし押すか引くか手牌と相談しながら判断します。
これだけだとイメージが湧きづらいと思うので、実践での事例を見ながら説明していきたいと思います。
こちらは平場で迎えた東3局11巡目、2シャンテンからをツモった場面です。一見普通にを切れば良さそうですが、対面が切りと両面チーを仕掛けています。タンヤオであればが切られる可能性は低く、索子の染め手であることも考慮する必要があります。
対面のテンパイポイントを計算すると切りで+2、両面チーで+2の計4ポイントなので張っていると捉える必要があります。
※の両面ターツ落としはを切った後にが裏目となっただけなのでカウントしません
下家の親は対子落としで+1、切りで+2、計3ポイントでこちらも警戒が必要です。ピンズの染め手であればまだピンズを1枚も切っていないので張ってない可能性があるものの、ここからを切って鳴かれてテンパイすることもあり得ます。
上家はの両面ターツを切っているので+2、他2人に比べると危険度は低いですが萬子が場に安いことを踏まえると、索子かピンズで染めている可能性も十分あります。
これらのことを考慮すると他家全員に警戒が必要で安易に不要牌を切ってはいけません。ここでを切っても2シャンテン、テンパイ濃厚な2人に対して押すほどの価値はないのでひとまずを切って様子を見つつ、状況次第で場に安い萬子を切って降りるのが無難と考えます。
続いてこちらは平場で迎えた東2局12巡目、こちらも一見手なりでやを切って進めても問題なさそうですが、警戒が必要な場面です。
それぞれのテンパイポイントを計算すると以下の通りです。
対面:ドラの切りで+1、鳴きで+1、計2ポイント▶︎テンパイ確率70%
上家:ドラの切りで+1、の両面ターツ落としで+2、計3ポイント▶︎テンパイ確率90%
下家:のターツ落としで+2、計2ポイント▶︎テンパイ確率70%
今回もまた全員のテンパイ確率が高いという結果になります。もうすぐ終盤の13巡目に入ることを考えると上家も下家もいつリーチするか分からない状況と言えます。
一方でこちらは愚形含みの3シャンテン、まず上がれないと踏んだ方が良いでしょう。ここは危険牌のを合わせ打って終盤に字牌を抱えることが重要です。麻雀は4人でやるものですので終盤に手牌が悪い時は他3人を警戒しながら降りましょう。
こちらについては何を切るべきか是非考えてほしいと思います。トップと僅差で迎えた南2局南家5巡目、ドラは。
対面:ドラのを含めた2鳴きで2ポイント▶︎テンパイ確率70%
上家:の両面ターツ落としで2ポイント▶︎テンパイ確率70%
※はがツモ切りなのでカウントしません
警戒が必要ですがを切ればこちらも赤含みの2シャンテン、何を切るのがベストでしょうか。
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正解はありませんが切りのベタ降りを推奨します。ここから上がりに向かうのであれば危険牌を2枚切ることになります。が暗刻であれば攻める価値もありますが中ドラ1やリーチドラ1で上がっても2,600止まり。満貫確定の対面と張り合う場面ではありません。
2鳴きでも序盤だから張っていないかもという甘い考えは捨てるべきです。ここで上がれなくてもまだ親番を含めて2局あります。トップを取るチャンスは十分にあるのでここは方銃しないことだけ意識して撤退します。
最後にこちらをご覧ください。東1局1本場12巡目ドラは、が槓子で5ブロックは揃っていますが何を切るか、またカンするべきかどうか。こちらも是非一緒に考えてみてください。
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まずテンパイポイントを算出すると以下の通りです。
対面:ドラの切りで1ポイント▶︎テンパイ確率20%
上家:切りで2ポイント▶︎テンパイ確率70%
警戒すべきなのは現時点で上家の親のみですが、対面も親をツモ切りが多いのが気になります。ツモ切りが多いということは手牌が整っている可能性が高く、テンパイ濃厚と捉える必要がでてきます。
ここは対面と上家の両方を警戒してカンはせず、を切って様子を見るのが無難だと思います。–,–や,,など横に伸びる有効牌をツモったらカンするとして、ここでカンすると自分の手が入らないまま他家にチャンスを与えることになりかねません。慎重にカンすべきかどうか見極めたいところです。
以上、テンパイポイントを意識した実践での思考を見ていただきましたがいかがでしたしょうか。数字としてテンパイ確率を考えることで状況をよりシビアに考えることができた反面、数えるのがしんどくて疲れたかと思います。
テンパイポイントを加算する特定の鳴きや打牌を複数ご紹介しましたが、重要なのは鳴きとドラ切りの2つです。この2つだけ意識しておけばリーチ以外のテンパイを大分見破れるようになります。
ターツ落としに関しては手出しツモ切りを見る必要があるので序盤は見逃すことも多々あります。気づいた場合だけチェックすれば問題ありません。
私も麻雀の読みに関してはまだまだ勉強中ですので、このテンパイポイントの算出方法も随時修正していく予定です。上級者の方は既に自分なりの似たような考え方を持っているかもしれません。
最後に触れたツモ切りが多い場合のように、ポイント化できていない例外もありますのでアレンジを加えて活用するのも良いかと思います。
最初は数えるのに疲れるかもしれませんがテンパイポイントを意識することで方銃率が下がることは勿論、場の状況に合わせた手牌作りが可能になります。
(例.面前で満貫を狙おうと思っていたが他家がのカンリャン落としとドラ切りで早そうなので喰いタンにシフトするなど)
テンパイポイントを意識すれば成績は確実に上がるはずです。是非活用してみてください。
★まとめ★
・テンパイポイントとは他家の特定の打牌や鳴きに対してポイントを加算し、ポイントに応じてテンパイ確率を算出する考え方
・テンパイポイントを意識するとリーチ以外の他家のテンパイを見破りやすくなることは勿論、場の状況に合わせた手牌作りができる