牌効率を語る上で欠かせない?3ヘッド最弱理論を分かりやすく解説
3ヘッド最弱理論をご存じでしょうか。麻雀を打つ方なら1度は聞いたことがあるかもしれません。牌効率を考える上で是非押さえておきたい考え方で『対子が3つある時は1つを切る方が有効牌が2枚増える』という理論です。
元ネタは私が今でも麻雀のバイブルとしているオバカミーコという麻雀漫画です。
手牌が整理される前の2シャンテンや3シャンテンの時に対子が3つできることは良くあるかと思いますが、この理論を知っておくとそういった序盤から中盤において牌を上手く捌くのに役立ちます。

こちらは親番で迎えた東2局7巡目に,
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の3対子から
を切った場面。
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,
のどれかを切るのが良さそうですのでそれぞれの有効牌を見てみましょう。
※共通の有効牌となる–
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–
を除き、場の捨牌は考慮しないものとします。
・切り→
,
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の3種8枚
・切り→
,
,
の3種6枚
・切り→
,
,
の3種8枚
3対子の1つを切る切りか
切りの方が、3対子を残す
切りよりも有効牌が2枚多いことが分かります。

続いてこちらは,
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の3対子がある状況から
を切った場面。先ほどと同様に
切りと
切りの有効牌を比較してみます。
※今回も場の捨牌は考慮せず、共通の–
,
–
の有効牌を除きます。
・切り→
,
,
の3種8枚(
切りと
切りも有効牌の種類と枚数は同じ)
・切り→
,
,
の3種6枚
やはり有効牌が2枚多いことが分かります。(ツモを含めると更に有効牌が4枚増えます)
何故こうなるかというとヘッド3つの場合は有効牌の数が対子部分の待ち×3の計3種6枚になるのに対し、ヘッド2つ+カンチャン(又はペンチャン)の場合は対子部分の待ち×2の2種4枚にカンチャン(又はペンチャン)部分の有効牌の1種4枚が加わり計3種8枚になるからです。
つまり、ヘッド候補の対子は2組あるとヘッド部分の縦と他のブロックの横に幅が効いて有効牌が多くなりますが、3組あるとヘッド部分の縦6枚しか待ちがなくなり窮屈になるということです。
有効牌の数は2枚しか変わりませんが麻雀はこの少しの差が何十体局も打つ上で成績に大きく影響します。
但し、対子が4組あるとトイトイや七対子が狙えるので例外です。『対子3つは弱い形』と覚えておくだけで必ず役に立つと思います。
★まとめ★
・対子3つは弱い形で迷ったら1組外せば有効牌が最大になるケースが多い
・4対子になると七対子2シャンテンでトイトイなども狙えるため安易に対子を切るべきではない