三麻特有攻めの心得〜有効牌3枚は良形と考えて攻めるべし!〜
三麻はリーチに対して降りてもツモ上がりされることが多く平均打点も高いため、四麻よりも攻めを意識して打牌選択をする必要があります。
また、三麻は先制でテンパイしたら打点や待ちの形に関係なくリーチをするいわゆるテンパイ即リーが有効なケースが多いのが特徴です。この『テンパイ即リーが有効なケースが多い』というのが1つのポイントで決して常にテンパイ即リーがおすすめなわけではありません。
ですが目安として愚形であっても有効牌は3枚以上なら即リーチ、2枚以下の場合は無理に攻めないという戦略を取ることを推奨します。
今回は有効牌が3枚の場合のリーチについて考察します。
こちらは僅差のトップ目で迎えた東3局南家の8巡目、6巡目に下家から先制リーチを受けるも切でリーチ七対子ドラ3の追っかけリーチを選択した場面。
三麻だからテンパイ則リーと深く考えずに攻めるのではなく、打点や点数状況、両面変化の有効牌等を考慮して押すか降りるか選択することが重要です。
ここで完全安牌はのみで両面変化の有効牌は0、トップ目とは言え2着と僅差であることを考えるとドラ3のこの手牌から降りる選択肢はありません。有効牌3枚は良形と考えて跳満確定のリーチを打つべきだと考えます。
他の選択肢についても考えてみると、以下の3つが挙げられるかと思います。
Ⅰ.を対子落としして様子見、タンヤオドラ3を本命にピンフやリャンペーコーへの手代わりも意識して進める
Ⅱ.安牌のを2枚切って回る。基本的に降りる方向で手を進める
Ⅲ.切りのダマで攻めつつツモ次第では降りる方向で進める
まずⅠについて、ここでを切るのは攻めるのか押すのか中途半端です。押し引きを考える際に一番最悪なのが真っすぐ攻めていれば切らなかった牌で当たることです。
守りを重視して手牌を崩したにも関わらず方銃するなら最初からベタ降りする方が無難です。
確かにここでが通って–かを引ければ高め倍満まで見込めますが、は残り1枚、–を先に引く可能性が高く、最終的に待ちになるならを切って短騎の方が早さも待ちの多さも上回ります。
Ⅱについてはこの点数状況でベタ降りしてはトップは取れません。押し引きの基準は三麻も四麻と同じでドラを多く持っているか持っていないかです。
通常のドラと赤を含めて全8枚(麻雀格闘倶楽部の三麻では,が2枚ずつ)のドラのうち自分が3枚持っているなら他家がドラを複数枚持っている可能性は相対的に低くなるので、方銃するリスクより攻めずに上がりを逃すリスクの方が大きいです。ドラ3なら守りを捨てて攻めるべきです。
Ⅲについては攻めと守りの両方をバランス良く考慮した選択肢だと思います。また、ドラのをツモった時に待ちに変化できるというメリットもあります。
ただこの点数状況ならばリーチしても満貫ならともかくリーチして跳満が確定するならドラのをツモ切りするリスクを負っても4,000点の打点アップを狙う方が得策と考えます。
ツモ切りのリスクを考えていては守りを意識しすぎです。勿論正解はありませんが攻めを重視して打牌選択しないと三麻で安定した成績は残せません。
続いてこちらはラス目で迎えた南一局6巡目、ドラ表示牌のカンリーチを選択して1巡経過した場面。
一般的にドラ表示牌のペンチャンやカンチャン待ちは上がりづらいと言われています。有効牌が1枚少なくなるのに加え、ドラ傍は当たるとドラが絡んで打点が高くなる分警戒されるからです。
同じ状況でも四麻ならダマでの縦引きやピンズの伸び、ツモに期待したいところですが、三麻で有効牌3枚の待ちは先ほど申し上げた通り則リーチ推奨です。
ドラ表示牌のは警戒されてロン上がりしづらいことは確かですが、三麻はツモ番が多い分愚形待ちも有効であることを忘れてはなりません。
断トツのトップ目(目安として2着と2万点差以上)であったり、両面変化が多かったり(目安として4種以上)する場合は別とですが、この状況でダマを選択して他家の手作りを自由に進めさせるのはナンセンスです。
有効牌3枚なら良形と考えて攻めていく姿勢が大切です。
★まとめ★
・有効牌3枚の愚形待ちは三麻では良形と考えて攻めるべき
・但し以下の場合は例外
1)断トツのトップ目(目安として2着と2万点差以上)
2)両面変化が多い(目安として4種以上)