三麻特有攻めの心得〜両面は打点に関係なく鉄リーチ!〜
役なし愚形であってもテンパイ即リーが有効と言われる三麻において、両面リーチは最強です。四麻であればダマで満貫確定の手はリーチしないのが基本ですが、三麻であれば迷わず鉄リーチです!
三麻は平均打点が満貫以上であるため序盤や平場の状況で満貫や跳満を上がっても逃げ切れる可能性は低いです。序盤に3万点以上2着と差があり、トップは固いなと思っていたら満貫や跳満を立て続けに上がられあっけなく捲られた経験は皆さんあるかと思います。
そんな平均打点が高く、愚形リーチも日常茶飯事の三麻における両面リーチについて考察していきます。まずは下の写真をご覧ください。
東1局西家で迎えた5巡目。ダマでもタンピンドラ3の満貫確定の–待ち、ツモるか、出上がりでもであればイーペーコー付きで跳満になるもののリーチを選択した場面です。
この手四麻であればダマを推奨しますが三麻であれば絶対にリーチです。理由は以下の3点です。
1)リーチしてもツモる可能性が高い
2)リーチしたところで他家も簡単に降りない
3)三麻は裏の乗る確率が高い
まず1)について、三麻は四麻と比較してツモる回数が多いのでリーチして出上がりが期待できなくなってもツモ上がりの可能性が十分あります。他家の早仕掛けを抑制するという意味でもリーチが有効です。
2)について対面の親と上家の捨て牌に注目すると、上家はまだ手が進んでないように見えますが対面はと中張牌は多く切っており、手牌がだいぶ整っているように見えます。
親番であることを踏まえると簡単に降りるとは考えづらく、こちらがリーチして周ることはあっても恐らく攻めてきます。対面の親からこの後リーチを受けてもどの道こっちも降りないのであれば、ここは迷わずリーチして親の足止めを狙いましょう。
3)最後に三麻で裏が乗る確率が約40%と高いため、序盤で迷ったらリーチする方が無難です。裏が乗る確率は以下のように求めることができます。
使用する牌が萬子2種、索子9種、ピンズ9種、字牌7種の計27種。
手牌が平和形だと最大で牌の種類は13種類になるので
13÷27=0.4814…と約48%になります。
但しこの数字は捨て牌等を考慮しておらず、平和形の手牌でも三麻なら萬子がない分牌が重なることがほとんどなので低く見積もって40%くらいになるという計算です。
長くなりましたが、以上の3つの理由で今回はリーチを選択しました。勿論ダマで構えるのも間違いではありませんが、ここでしれっと満貫を上がるようでは三麻でトップは取れません。両面であれば自信を持ってリーチするのがセオリーと考えます。
さて、両面は鉄リーチとお話しましたがトップ目の時はどうなの?と思われるかと思います。トップ目の時は場の状況次第で変わります。以下の写真をご覧ください。
南1局7巡目の親番、平和のみでテンパイするもダマを選択した場面です。親番でしかも両面待ちなんだからそれこそ鉄リーでは?と思われるかもしれません。
ですがここでリーチする方は三麻の恐ろしさを知らないか、他家を舐めている可能性があります。トップに立つと世界は自分中心に回っているかのように錯覚しますが、そんな時こそ冷静に打牌選択をすることが重要です。
勿論ここでリーチを選択するのも間違いではありませんが、以下2つの理由からダマを推奨します。
1)全8枚あるドラ(麻雀格闘倶楽部の三麻はとがそれぞれ2枚)のうち自分から見えるドラは1枚のみ
2)2着との差が2万点以上ある
まず1)について、自分から見えるドラが少ないということが他家の手牌にドラがある可能性が高いです。そうなると親リーであっても他家は降りず、高打点のリーチで押し返してくると思われます。
こちらも両面なのでそうなっても戦えますが、上がるメリットより方銃するリスクの方が大きいのでリーチはおすすめしません。ダマでも役ありなのでここは先ほどとは違いしれっと上がることを狙いましょう。
続いて2)について、三麻において比較的安全なのが南場のトップ目で2着と2万点以上差がある時です。跳満もしくは親満(6000-6000)をツモられてもトップを維持できるので、この2万点差はできるだけキープしながら場を進めることが大切です。
同じ状況でも東場で2万点差以上あるトップ目や、南場のトップ目でも2万点差ない場合であれば迷わずリーチです。ですが、今回のように南場で且つ2万点差以上ある場合は守り重視で他家に方銃しないことを第一に考えましょう。
<補足>
冒頭で『三麻の平均打点は満貫以上』とお伝えしましたが、以下の記事でのデータを元に記載しております。併せてご覧いただければと思います。
【三麻ビギナー必見!】テンパイ即リーの注意点と三麻で勝つためのリーチの基準を徹底解説
★まとめ★
・愚形待ちが日常茶飯事の三麻では両面待ちは最強
▶︎打点に関係なく迷わずリーチするのがおすすめ
・例外として南場のトップ目で且つ2着と2万点差以上ある時は守り重視で局を進めると良い