麻雀は早さより打点が大事!〜ドラを効率良く使う3つのポイントをご紹介〜
麻雀で強い人と言うとどんな特徴が思い浮かぶでしょうか。鳴きが上手い、押し引きの判断基準がしっかりしている、他家のテンパイを見破る勘が鋭い、盲牌できる等、沢山あるかと思います。その特徴の1つに打点が高いことが挙げられます。
麻雀で強い人は必ずといっていいほど打点が高いです。鳴き主流の方でも安そうに見えてきっちり満貫を作っている、ところどころ面前の高い手を仕上げてくることが多いです。
打点を高くするために最も効率的なのがドラを多く使うことです。手役には裏目があったり、鳴いて打点が下がったりしますがドラは手牌に持って上がりさえすれば1枚につき1翻アップします。
当たり前ではあるものの意外とスピードを重視して安易にドラを切ってしまう場面は多いように思います。麻雀で勝つために、打点を上げるために効率的なドラの使い方や考え方をご紹介します。
目次
1.ドラを切って打点が5,200に満たないなら基本的に切らない
2.数牌のドラが対子になったら対子を固定する
3.終盤のドラ切りは極力避ける
4.まとめ
1.ドラを切って打点が5,200に満たないなら基本的に切らない
麻雀で勝つためには満貫を複数回上がることが重要です。出上がり3,900または5,200、ツモか裏1で満貫となる勝負手を多く作ることがポイントです。
下の写真をご覧ください。
僅差のトップで迎えた東ラス5巡目、ドラのもツモったところでを切った場面です。
手広いのはか切りですが、切りだとリーチドラ2で5,200が確定します。また、,,ツモの3種8枚でリーチドラ3の満貫が狙えます。
一方で残しだと,,ツモでメンピンドラ1の強い形になりますが、それ以外だと–待ちの亜両面や愚形となり勝負するには微妙です。
それならば、トップとはいえ東場で2着と僅差、他家の進捗具合が芳しくなさそうな点も考慮してここはドラ含みの満貫まで見るのが無難と考えます。
一応それぞれの有効牌を計算すると以下の通りです。
(読み飛ばしても大丈夫です)
・切ると写真と同じく下の形
▶︎有効牌は,,,,,,の7種22枚
▶︎このうち最終形が両面になるのはの1種4枚
有効牌どれをツモっても5,200が確定する点がポイント
・を切ると下の形
▶︎有効牌は,,,–,,,,の計9種28枚
▶︎このうち最終形が両面になるのは,の2種7枚
※–待ちの亜両面となる,を除く
優秀なのは平和確定高めイーペーコーのと平和確定ののみ
・切ると下の形
▶︎有効牌は,,,,–,,,,の32枚
▶︎このうち最終形が両面になるのは,,の3種11枚
※–待ちの亜両面となる、–,の変則3面待ちとなるを除く
優秀なのは,と,,,ですが萬子は切りと被る。それならどれをツモっても5,200確定の切りの方が良い
結果、ドラ単騎となりましたが満貫確定です。ドラ待ちのテンパイはドラのツモ切りもないので、追っかけリーチにドラ方銃という事態を防げます。
上がりにくい点は否めませんがドラ待ちのテンパイは打点と守りの面で優秀であることを覚えておいてください。これなら他家からリーチが来ても十分戦えます。
ドラを切ると打点が下がる反面テンパイが早くなる場面は多いですが、その時に重要なのが『この手、ドラを切ってまで上がって嬉しいか?』と考えることです。
今回であればNOです。同じ状況でも南場ならトップを維持しながら局を進める意味で早さを重視するのも有効ですが、東場で先はまだ長いので打点重視の方が得策です。
続いてこちらをご覧ください。
3着目で迎えた東2局6巡目、ドラのをきればカンのテンパイですが拒否してを切った場面です。
リーチすれば5,200確定、ツモるか裏1で満貫の勝負手なのでここでリーチするのも間違いではありません。ただこの手を5,200で終わらせるのは少し勿体ない気がします。
一通はが3枚切れなので見ないとしても、
1)–,–を引き入れてのメンタンピンドラ2
2),,を引き入れてのリーチタンヤオドラ2
3)を引き入れてのリーチドラ4(5)
3つの内のいずれかで満貫確定までは持っていきたいところです。
上記にあげた有効牌–,–,,,,の枚数は全部で8種21枚、これだけあれば3〜4巡待つ価値は十分にあると考えます。
中盤の10巡目以降であったり他家が明らかに早そうであったりする場合はこちらもうかうかしていれれませんが、まだ6巡目で他家に目立った動きもありません。ここは最低でも満貫、跳満を狙いにいく気持ちがないとトップは取れません。
麻雀で大事なのは早さより打点であると意識することが大切です。麻雀は4人でやるゲームなので上がれる確率は単純計算で1/4、流局を含めるともっと下がります。
一番にテンパイして上がれるチャンスがあっても何巡か待てば大物手になる場面は少なくありません。そのチャンスを潰して安手で上がっていては次にいつ上がれるチャンスがあるか分からずトップは取れません。
勿論、上がり率も重要ですが、2翻以上アップする可能性があるならテンパイ即リーとせずにシャンテン数を戻す、もしくはダマで変化を待つことも重要です。
2.数牌のドラが対子になったら対子を固定する
ドラは打点を上げるために最も効率的ですので、安易に切らずに極力使うよう意識することが大切なのは冒頭でお伝えした通りです。
ドラを効率的に使うポイントとして『数牌のドラが対子になったら対子で固定する』という方法があります。
例えば下の写真をご覧ください。
23,000持ちの2着で迎えた東3局6巡目、ドラのをツモってを切った場面です。ここでを残してやをツモってもドラのが最終的に不要となる可能性が高く嬉しくありません。
それならばを切ってドラのを確実に2枚使う方が打点が安定します。かが対子になればやで鳴きやすくなるのでここは字牌を切るよりドラ傍のを切るようにしましょう。
数牌のドラが対子になったらその部分は対子として孤立させることで勝負手を作りやすくなります。
3.終盤のドラ切りは極力避ける
最後にご紹介するのは終盤のドラ切りは極力避けるべきというものです。これは攻めで打点を上げるためというより、大きな失点をしないための守りの側面が強いです。
終盤の13巡目以降は誰がテンパイしていてもおかしくないため、安易にドラを切ることは大きな失点になりやすく危険です。
上の写真ではドラのを切れば,待ちのテンパイですが、切って方銃もしくはポンされるリスクが大きいです。
一方でドラのを切ると東ドラ1の2,600となり、上がるメリットは一気に下がります。ここでドラを切って満貫方銃となることは勿論、ドラポンされて他家に満貫を上がるチャンスを与えるのはナンセンスです。
ここはドラだけは手牌に残して使うようにしましょう。––,をツモればドラ短騎で十分戦えますし、ドラをツモれば––待ちのチャンス手になります。
ドラを使う3つのポイントをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。ドラは早さと打点と天秤にかけられることが多く、ドラを切って早さが確保されるなら切っても問題ありません。
ですが、早さを重視しても安手で上がってばかりではトップは取れません。麻雀で勝つためには重要なのは早さより打点であることを踏まえた上で、「この手はドラを切ってまで上がって嬉しいか」ということは常に意識してほしいと思います。
4.まとめ
★ポイント★
・ドラを切らずに手の中に残すことが効率的に打点を上げるコツ
・ドラを含めた待ちは上がりにくい反面、打点と守りの面で優秀
・2翻以上アップする手牌ならテンパイ即リーとせずに、シャンテン数を戻したりリーチせずダマで構えるたりすることも重要
※但し他家の早そうな時(目安として2鳴き以上の者がいる)、中盤10巡目以降はその限りではない
・数牌のドラが対子になったら対子として固定すると勝負手が作りやすい
・終盤の13巡目以降はドラを切るのは危険なので極力避ける