麻雀で最も重要な押し引き〜意識すべき方銃確率〜

　麻雀の強さを測る上で押し引きの上手さは大きな割合を占めます。麻雀が強い＝押し引きが上手いと言っても過言ではありません。押し引きの基準は人それぞれで正解はありませんが強い打ち手ほど先制リーチに対して簡単に降りません。

身近にいる強い人を思い浮かべると「あの人はリーチにガンガン押す割にはほとんど振り込まない」「降りたと思ってもいつもテンパイしている」と感じることがあるかもしれません。

強い人が押しても振り込まないのは読み精度の高さや守りの引き出しを多く持っていることも理由の1つですが、リーチに対して振り込む確率がどのくらいかを感覚的に知っていてその一線を超えない程度に攻めているからでもあります。

麻雀の押し引きを考える際、引きよりやや押し寄りの打ち手が強いです。感覚的には押し対引きが6対4くらいでしょうか。今回は麻雀で最も重要な押し引きの押しで是非意識してほしい方銃確率をご紹介します。

　こちらは平場で迎えた東2局南家、3巡目に親リーを受けた所に有効牌のをツモった場面。何を切るべきか是非考えてみてください😃

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ここで親リーだからといって安牌のや切りを選択しようとした方は注意が必要です。567の3色含みで満貫まで狙えるので迷わずを切りましょう。
（切りだと,ツモでドラのを切ることになるので切りです）

ここで考えていただきたいのがリーチに対して安牌以外の牌が当たる確率です。

麻雀の牌は全部で34種類(数牌27種類、字牌7種類)、当たり牌が2種類だとして2÷31(全34種の牌から捨て牌の3種を除く)で0.0645…≒6.5%になります。

早い巡目のリーチが来ると安牌がなくて焦りますが冷静に数字を見ると当たる確率はこんなにも低いのです。「知るかぼけーい！」と多少なげやりな気持ちで攻める姿勢も大切です👍

では先制リーチが来る平均巡目と言われる10〜11巡目について考えると…

同じく当たり牌が2種類とすると、計算式は2÷24(全34種の牌から捨て牌を10種類として除く)となります。

0.08333≒8.3%。
中盤のリーチでも一発で当たる確率は10%に届きません。

　麻雀は牌が34種類ある中で当たり牌は多くても3種類なのでリーチに放銃する確率は最大でも1割前後です。満貫や跳満が狙える手牌では簡単に降りない方が長い目で見て収支がプラスになります。

これは私の主観ですが先制リーチに対して無筋は3枚まで通ります。自分以外に他の他家も危険牌をズカズカ切っていれば3枚目はやや危ないですが、それでも高打点が望めるなら簡単に降りてはいけません。

私は先制リーチを受けた時は以下の4つことを意識してます。
１）両面テンパイは降りない
２）愚形テンパイでも5200以上なら降りない
３）1ｼｬﾝﾃﾝでも満貫が狙えるなら押す（写真の状況はこちらに該当）
４）2ｼｬﾝﾃﾝから押すのは跳満以上＝基本は降りる

　順番に解説します。１）テンパイしている状況であればリーチを受けても降りないのが押し引きの基本です。安牌が2枚以上あれば話は別ですが降りたからと言って局が終わるまで方銃しない保証はなく、真っすぐに勝負していれば上がれていたなんてこともあるからです。

２）愚形テンパイは待ちの数で不利なので打点が低い（目安として5,200未満）場合は降りも意識しましょう。

３）麻雀で勝敗を大きく左右するのは満貫以上の勝負手です。勝負手が作れる状況で簡単に降りていてはトップは取れません。目安として1シャンテンでも満貫が望める手なら押しましょう。

４）2シャンテンになると有効牌を1枚引いてもテンパイできません。跳満以上が望める手牌であれば例外として攻めていくべきですが基本的には降りるのが無難です。

　冒頭でもお伝えした通り押し引きの基準に正解はありませんが、リーチに対して方銃するおおよその確率を把握しながら押すか引くか考えることは重要です。

麻雀は『降りたら負け』と聞いたことがあるかもしれませんが、これは恐らく方銃率が高くても1割に満たないので基本的に攻める方が長い目で見て収支がプラスになるからなのだと思います。

ですが勿論、降りる時は降りるべきですし、どのような基準でその判断をするかが麻雀の勝敗を大きく分けます。今回ご紹介した押し引きの基準を参考にしながら是非自分なりの基準を磨いてみてください。

★まとめ★
・リーチに対する方銃確率は多くても1割
・最終形が両面で且つ満貫以上が望める手なら簡単に降りるべきではない
　※目安として無筋は3枚までは通る