麻雀トップ目で使える戦術〜第一打のドラ切り〜
トップ目で迎える南場は高い打点で上がるよりも早さ重視で局を流すこと、もっと言えば自身が上がるよりも方銃しないことを意識する必要があります。
特に南場で2着と16,000点差以上あれば、親満をツモられても、跳満をツモられてもトップを維持できるので安全圏と言えます。
そんな安全圏にいる時は勿論、南場のトップで捲られにくい状況をつくるために使える戦術をご紹介します。下の写真をご覧ください。
60,000点の断トツトップで迎えたオーラス1巡目、特に何も考えなくてもトップで終われそうな状況ですが油断は禁物です。下家が残り400点で飛びそうであることを考えるとここで注意すべきなのは親の上家への方銃のみです。
ここは手なりでやを切るよりドラのを切りましょう。第一打でを切れば鳴かれる危険性は低いです。この後をツモるメリットよりも、手なりで進めて中盤以降にが切りづらくなり、手牌13枚で他家の攻めに対し降りることになる方がリスクが大きいです。
また、ドラを切ることで場の平均打点が相対的に低くなるので逆転されづらくなります。南場のトップ目で方銃しないことを重要視したい場面では第一打および序盤でのドラ切りは有効です。
使える場面は多いわけではありませんがトップを維持する戦略として重宝できます是非意識してみてください。
ちなみに『他家に鳴かれたくない牌を序盤に切って高打点の上がりを防ぐ』という考え方はトップ目でない場面でも使えます。
東1局西家の1巡目、ドラはで下のような手牌だったとします。ここから何を切るべきか考えてみてください。
ツモ
・・・
・・・
・・・
おそらく字牌のどれかを処理することになると思います。どれを切っても同じだろうと思う方もいるかと思いますが実は優劣があります。
,,のうち最初に切るべきはです。やはり親にダブを鳴かれると厄介です。中盤以降に手が進んで切ったが親に鳴かれたり、親リーが来た時にが生牌として残ると切りづらいの最初に切っておきます。
その次に切るべきはで自風牌のは最後まで残しましょう。は自分にしか価値がないので対子になってから鳴きやすく、手が進まなければ終盤に比較的安全な牌として守りに活用できます。
一方で、,,,のような翻牌は他家ともちもち(互いに対子で持つこと)になってお互い上がれないケースになることも珍しくありません。自風牌を手に残すことは攻めの面でも守りの面でも有利になります。
今回ご紹介した2つの考え方はどちらも地味ではありますが、こういった細かい部分をどれだけ意識するかで何十、何百と対局をこなす上で成績に大きな差が出てきます。
意識するだけですぐ実践できると思うので是非活用してみてください。
★まとめ★
・南場で迎えるトップ目など、上がることより方銃しないことが重要な場面では序盤のドラ切りは有効
・字牌の優劣は自風牌>翻牌>ダブ東またはダブ南になる,