麻雀で勝つために重要なミスの減らし方〜1シャンテンの時は集中力をMAXに!〜
麻雀で勝つ、つまりトップを取るためには牌効率や押し引き、読みや手役作りなどに日々磨きをかけることが大切なのは皆さんもご存知の通りだと思います。ただミスをなくすということも同じくらい重要です。
本当はリーチすべきじゃかったのに誤ってテンパイ即リーしてしまった、面前で構えるべきところを不用意に鳴いてしまった、逆に鳴くべきところを鳴き忘れたなんてミスは誰しもあることだと思います。
そのミスが勝敗を大きく左右することもあれば全く影響しなこともありますが、ミスを減らすことが勝率アップに繋がることは間違いありません。麻雀もスポーツと同じでレベルの高い対局になればなるほど1つのミスが命取りになります。
今回はそんな麻雀におけるミスを減らすために意識すべきポイントをご紹介します。まずは下の画像をご覧ください。

3着で迎えた南1局10巡目、カンが埋まって
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の変則3面待ちの
切りリーチを選択した場面です。これは
を切っていれば
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待ちにでき、大きなミスではないものの明らかにミスです。
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のそれぞれを切った場合の有効牌を数えてみます。
切り▶︎
–
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の3種6枚
切り▶︎
–
の2種6枚
有効牌の枚数に差はありませんが切りの
–
,
待ちの場合、
の裏筋として
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が警戒されやすくなります。また
も筋ひっかけになるとは言え残り1枚なので期待できません。
一方で切りの
–
待ちの場合、捨牌に
と並んでおり、対面が
を2枚切っているので対
が出やすくなります。
については出やすいとは言えませんが
が出やすい分こちらの方が正しい選択だっと言えます。
なぜ今回のようなミスが起きたかというと1シャンテンの段階で有効牌を把握し、それぞれの有効牌に対して何を切って最終的にリーチするかダマで構えるかまで決めきれていなかったからです😓
1シャンテンの時の手牌は以下の通り。
有効牌は–
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の6種
それぞれの有効牌に対して…–
ツモ▶︎
切りのカン
リーチ
–
,
ツモ▶︎
切りのカン
のリーチ
ツモ▶︎
切りの
–
リーチ
とここまで頭の中で整理しておくのが本来あるべき姿です。ですがこの時「1シャンテンだな〜」とだけ思って先々のことまで考えられていなかったために今回のミスが起こりました。
麻雀において1シャンテンというのは最も集中しなければいけない場面です。有効牌が何種(何枚)あるか、それぞれの有効牌をツモったらリーチするかしないのか、他家の捨牌状況はどうかなど、ツモ次第では打点を重視してシャンテン数を戻してでも三色やホンイツなどの手役を狙いにいくのかなど、色々と考える必要があります。
形が複雑だったり狙える手役が複数あったりして、考えても有効牌ごとの選択を決めきれない状態でテンパイし、その場で何をどうするか考えることは仕方ありません。
ただ考えることを怠ってテンパイしてから焦るのはアウトです。1シャンテンの段階で先々のことまで考えるのをサボらないことが重要です。
今回私も考えることを怠ってミスをしましたが、1シャンテンの段階で有効牌の種類とそれぞれの有効牌をツモった時にどうするか考えるとミスは圧倒的に減るので是非意識してみてください👍

続いてこちらは3着目で迎えた南3局3巡目ドラは、
を切って1シャンテンになった場面です。有効牌が何種(何枚)でそれぞれのツモでテンパイした場合にどう動くか考えてみてください。
・・・
・・・
・・・
まず有効牌は,
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,
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,
–
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の16種54枚あります。
ピンフにならない,
,
,
,
,
を引いたらリーチタンヤオドラ1で5,200なので私ならテンパイ即リーを選択します。
ツモならダマで5,200のドラのカン
なのでダマです。
筒子の両面部分の–
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–
、または索子の両面部分
–
,
–
を引ければリーチピンフドラ1の3,900以上で文句なしの即リーです。ピンズを引ければタンヤオ確定でドラの
まで狙えるので理想的です。
ツモのカン
はピンフもタンヤオもつかないのでツモ切りで良いかと思います。
1シャンテンの段階でここまで考えていればミスは自ずとなくなると思います。今回の様に有効牌が多い場合は大変ですが、まずは考えようと努力することがミスを減らすと共に雀力アップに繋がります😃

最後にこちらをご覧ください。東1局7巡目ドラは、東白ドラ2で満貫が狙えそうな手牌から
を切って1シャンテンになった場面。
面前のツモに限らず鳴ける場面でも考え方は同じです。や
が他家から出たらポンするかは勿論のこと、上家から
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が出たらチーするかどうかもこの時点で決めておきましょう。
正解はありませんがまず有効牌の,
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のどれをツモってもリーチ、
,
,
–
が他家から出たら全部鳴きます。勿論満貫が狙えれば理想ですが、鳴いて東ドラ2または白ドラ2になっても
が暗刻なので
と合わせてテンパネ※1して打点が5,200になります。
※1 テンパネとは符数が上がって打点が上昇すること(例、30符3翻の3,900が40符3翻の5,200に上がる)
7巡目でいつ他家からリーチが来るか分からない状況を考えると満貫と5,200なら打点に大きな差はないのでスピードを重視する方が無難と言えます。
「他家が,
,
–
を切って鳴ける状況になったら考えればいいや」と思う方もいるかもしれませんが、それでは他家に手牌の一部が読まれて不利になります。
また、時間のプレッシャーを感じて面前の時と同様ミスもしやすくなります。考えてるいる最中にこれらの牌が出て迷うのは仕方ありませんが事前にできる限り答えを出しておきましょう。
鳴ける状況ですぐ鳴いてすぐ牌を捨てると相手に「鳴きとその後の打牌に迷いがないな、大物手なのかも」とプレッシャーを与えることができます。鳴くべきか微妙な時は判断が難しく迷いますが、鳴いてタンヤオドラ3やトイトイ含みの満貫になる時など鳴くのに迷わないからです。
『1シャンテンの時は集中力をMAXにして先々のことを考える』、これだけで麻雀のミスは確実に減ります。
面前に限らず鳴ける状況においても集中して先々のことを考えるようにしてほしいと思います。
★まとめ★
・麻雀におけるミスの多くはリーチと鳴きが関係する
・1シャンテンの段階で有効牌が何か、それぞれをツモした場合にどうするか先々のことまで考えるとミスを減らせる
・鳴ける場合でも考え方は同じ。鳴ける牌全てに対し鳴くか鳴かないか、鳴いた後に何を切るかまで考えることが大切